2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

開高健「”夜と霧”の爪痕を行く」

開高健「”夜と霧”の爪痕を行く」 高校生のための文章読本より 「・・・おいでなささい。」 案内のスラヴ顔のおばさんが池の岸辺におりてゆくのでついてゆくと、彼女は水のなかをだまって指さした。水はにごって黄いろく、底は見透かすすべもないが、日光の射し…

モーパッサン「『ピエールとジャン』序文 ―「小説について」」

モーパッサン「『ピエールとジャン』序文 ―「小説について」」 高校生のための文章読本より 「もし何らかの独創性をもっているならば、なによりもまずそれを引きだすべきである。もしも独創性をもたないならば、なんとかしてそれを一つ手に入れなければなら…

山田ズーニーさんの「おとなの進路教室」を最近聞いています

ポッドキャストのご紹介。ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。の山田ズーニーさんの番組。最近良く聞いています。自分は何がしたくて、何が出来るのか、大人だって悩んでいる。 会社に、組織に埋没して生きるんじゃなくて、もすこし個人として自立し…

小林秀雄全作品から(2) 「美を求める心」

目の前にあるものを、先入観なく見つめることは難しい。固定観念や、記号化された概念に当てはめ、定義してしまったほうが簡単で楽だし、なにより早い。事物に限った話じゃなくて、「朝弱い」とか「体が弱い」「人の話を聞かない」なんていう人物に対する評…

小林秀雄全作品から(1) 「喋ることと書くこと」

どんな語り口が適切なんだろう、ということは良く考える。しゃべくりっぱなしでは意味がない。自分の側に引き寄せて考えてもらわないことには始まらないよな。 1回きりの講演と違い、関係性は作っていける分、多少楽か。 意味の含有率は大事。 声に出して読…

今日の短編(48) 森鴎外「妄想」

「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ」石川啄木にこんな歌がある。これが天命かどうかは分からないけれども頑張ってみる。がむしゃらに脇目も降らず夢中に一生懸命にななんてうまくは行かないけれども、やってみる。頑張ってみる…

今日の短編(47) トルーマン・カポーティ「夜の樹」

「闇にまぎれて生きる おれたちゃ・・・なのさ」なんて歌が昔あった。少女が出会ってしまった二人連れは、普通だったら交差しない向こう側に生きている人々だと思ったに違いない。しかし我々が思っているよりずっと近くに彼らは住んでいる。スティーヴン・キ…

今日の短編(46) トルーマン・カポーティ「ミリアム」

自分が世界とどこでつながっているか。本当につながっているのか。それは意識しないでいるとすぐに希薄になる。無いままに過ごしていると、無くしたことすら忘れてしまうものなのかもしれない。僕らにとっても彼女がいつか、そっと、現れる・・・。きっと。 …

懐かしの「まんが日本昔ばなし」のLP発見!

全15巻、妻の実家で秘蔵していました。子供たちがプレイアにかじりついてきいておりまする。 収録作品は以下の通り。片面2話の1冊(1枚)に4話×15冊で全60話。1 花咲か爺さん 鶴の恩返し 桃太郎 たにし長者2 はちかつぎ姫 一休さん 一寸法師 タ…

小林秀雄講演 文学の雑感

小林秀雄講演 第1巻―文学の雑感 [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 1巻)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 49回この商品を含むブログ (20件) を見るこの人が紹介したものは読んでみたい、聞い…

今日の短編(45) 森鴎外「カズイスチカ」

タイトルの「カズイスチカ」(Casuistica)というのはラテン語で患者についての臨床記録という意味だそうだ。。 今やっていることは本当はやりたいことではないのだけれど、それが何なのかは良くわからない。という感覚は良くわかる。「とりあえず」「云々じ…

今日の短編(44) 森鴎外「普請中」

帰国した鴎外を追いかけて来日したドイツ人女性がいる。名はエリーゼ・ヴィーゲルト。小説「舞姫」に出てくるヒロインとほぼ同名の女性だ。授業ではそのことに触れないことが多い。実在のモデルがいるらしいと知ると、「舞姫」は森鴎外の経験談、ノンフィク…

今日の短編(43) 森鴎外「杯」

すっと背筋の通った毅然とした態度が目に浮かぶ。大勢に流されない確固とした自分を持っていたいものである。 森鴎外「杯」 第八の娘の、今まで結んでいた唇が、この時始て開かれた。 "MON. VERRE. N'EST. PAS. GRAND. MAIS. JE. BOIS. DANS. MON. VERRE" (…

ウォーキングチャレンジ「あるこ!2007Jan」継続中!

ウォーキングチャレンジ「あるこ!2007Jan」を作成してお仲間を募ること数日。はじめは僕1人だったチャレンジも今では6人のグループになりました。はじめに予想していたとおり、他の方々の記録と一緒に自分の記録が一目でわかるのはおもしろいです。競争じ…

なんと読みますか?

「未曾有」と言う熟語があります。「いまだかつてあらず」と言う意味で「未曾有の出来事」なんて使います。ちょっと辞書をひく機会があってびっくりしてしまいました。この三十数年これだと思っていた読み方が辞書に載っていないのです。各社の辞書を5つく…

スピーカを作り始めました

エレキットの真空管アンプTU-870 で鳴らすスピーカを作り始めました。ユニットはFOSTEXのFE83E。自作には手ごろだという8センチのフルレンジスピーカです。箱はエンクロージャというようですが、大きいのは手間なので、1辺15cmくらいの小さな立方体にす…

powershot s40 から IXYデジタル900ISへカメラをかえました

年末年始のことその5。年始め、元旦の朝はお節料理を囲んで、その年最初の家族写真を撮るのが恒例。初めての自宅でのお正月。後は写真撮って食べるだけ、三脚つけて電源入れようとpowershots40のレンズカバーを開けると… ピピッと異音と共にモニタにE18の表…

ηなのに夢のよう

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (210件) を見るまさか泣かされるとは・・・。 蛇足:一体どの時点でデザインしていたのでしょう。

庭遊び

これからこいつをやっつけます。 直径3センチ〜大きくても12、3センチくらいまで。長さは50センチから長くても200センチくらいまで。時間作れなくてこの半年以上ずっとやりたかった作業。が今日ようやく。もう夕方なっちゃうので40本くらい。 一時間ちょい経…

のんびり年越しできました

年末年始のことその4。今年は結婚以来初めて自宅で年越しをしました。これまでは、毎年千葉の僕の実家に帰省していたのですが、今年はどうしても都合がつかず。いつもは慌ただしく大掃除、荷造り、帰省、Uターンと過ごしていた数日間をのんびりと過ごすこと…

nike+iPod nano でウォーキングをはじめました

年末年始のことその3。とうとう我が家にもやってきました、iPod nano。薄くて軽くて格好良く見える RED 8GB を nike+と共に購入。スペシャルな赤かつチャリティーにも参加できるという代物。好きなんです。赤色。運動するぞ!という時間はなかなか作れない…

スタッドレスタイヤに交換しました

年末年始にしていたことその2。スペアタイヤのまま乗っていたビート、後輪含め、ようやくスタッドレスタイヤに交換できました。年始のことでした。この車、純正タイヤサイズは 前輪155/65R13 73H 後輪165/60R14 74H です。 が、後輪サイズが見つけられず、…

真空管アンプを作りました

年始はエレキットの真空管パワーアンプTU-870の組立に没頭しておりました。思えばこの記事が気になってから3年あまり、中学生の時にインターホンを作って以来の電子工作。握る半田ゴテも緊張でした。 説明書には6時間くらいネットで製作記事を見ると3時間…