水曜日

通勤電車の中で梶井基次郎の「檸檬」を聴く。なんとも不思議というか、変な話。15分から20分くらいで聴き終える短い話は面白い。新潮CDの朗読CDを最近よく聴いている。
檸檬 [新潮CD]
1年生は今日まで授業だけれども、23年生は今日から期末考査という変則的な時程。監督1コマと1年生の授業2コマの計3コマ。考査時程のためで3時間目のあと昼休みで午後に授業が2つ続く。「自分・この不思議な存在」の最後でユートピア論につなげて、ハックスリーの「すばらしき新世界」やオーウェル「1984」、栗本薫「レダ」「メディア9」の話をする。午後はひたすら考査の問題作成。見直す→訂正→見直す→訂正を繰り返す
メディア9(ナイン)〈上〉 (ハルキ文庫)すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1)1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
帰りの電車で村上龍「半島を出よ」を読み始める。1ページ目から目が離せなくなる面白さ。金融、経済、産業、政治分野を精力的に勉強している作家だという印象があったけれども、そこでの勉強や知識や実践が、見事に昇華して作品になっている予感。架空戦記もの、というジャンルが一昔まえに流行したけれども、ありうべき近未来像として、ものすごく興味と恐怖とを味わいながらの読書になりそう。続きが読みたくて仕方がないけれども、期末考査から成績処理が終わるまでは少し抑え気味でないと回らない。我慢我慢。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)