情熱大陸 土屋アンナ

火のついたタバコをつまみながら登場。可愛いからなんなの。顔が可愛いからなんてどうでもいいじゃん、可愛いかもしんないけどすんげえ可愛くないところもある。そのなかで、それだけじゃないから、そう思わないで、

土屋アンナ22歳。可愛さを競い合う世界で可愛さを拒否する。自分を可愛く見せようという気などさらさらない。20歳で結婚。一時の母。長い髪の時のほうがフェミニンな印象。

写真家、蜷川実花いわく 誰が一番かわいく取れるか競争みたいにみんな撮りたがった。媚びない。撮りたかったら撮ればくらいの雰囲気。

19歳で女優に挑戦、下妻物語。やんきー役。深田恭子と共演していたのはこの人だったのか。相川七瀬みたいな感じだなとツタヤでパッケージ見て思ったのを思い出した。

人気モデル50人が集まるファッションショー、すっぴんで会場入り。関係者がノーメークの撮影を気にするほど。本番前他のモデルのウォーキング練習に見向きをしない。舞台の袖でも群れることもない。出番の直前でもテンションちっともあがらない。ステージに出ると、ひときわ派手に、大きく、踊っているかのような動き。他のモデルとはまるでちがう。プロに言わせればモデルとしての動きはまったくの邪道。昔は文句も言われたが、最近は誰も何も言わない。

カメラマンの支持を待たずにどんどん自分からポーズを決めていく。スタッフのイメージを超えるものにつながっていく。顔よりも、顔とメークと全部そろった一枚の写真に興味がある。自分がきれいかどうかより、写真がいいかどうか。

アンバランスな感じ、顔つきとふっと見せる表情と声が微妙にずれてる。
かわいいの一般的なイメージから反発したところをクローズアップしているような。

一人息子澄海(すかい君1歳3ヶ月)の話をしているときには母の顔が垣間見えたような気がした。子供と二人っきりなのはお風呂のときと、寝ているときだけ。その瞬間だけすごく幸せ。長さじゃない。

新曲のプロモーションで札幌へ。昨年メジャーデビュー。プロモーションで全国へ。音楽の仕事を一生のものにしたい。音楽やめたら全部やめる。モデルも何もかも。

母や姉、祖父母たちと毎月のように食事会。

心にたまった思いを言葉にして吐き出す。突っ張って生きてきた自分が少しだけ素直になれる気がする。