日本語の使用語彙

1年生2コマ。「日本語のこころ」金田一春彦。前回「飯を炊く」「湯を沸かす」「腰をかける」の例を挙げて、日常的に使っているけれども、考えてみるとちょっと違うんじゃないかという言葉の話をしました。「覚えるとしたら日本語が一番難しいのかもしれないですね」という質問紙(授業の感想や質問を毎時間書かせているものです)をもらい、どう答えようかしばらく考えていました。少し前に『私「が」犯人です』と『私「は」犯人です』の違いを説明するのに苦労した事もあったのだすが、今回は丁度読んでいた「世にも美しい日本語入門」の中にこんな記述を見つけて早速授業でも話をしました。

ある調査によると、英語とかフランス語とかスペイン語は、千語覚えていれば80%わかる。ところが日本語の場合、同じ80%わかるために五千語知らないとわからないらしい。では、九十五%わかるためにはどれくらいかというと、さっき言った三ヶ国語では五千語だというんです。ところが日本語は、二万二千語知らないとわからないという。欧米に比べて、五倍ほどの言語を用いているということです。

例えば自分を言い表す一人称の言葉、英語では「I」だけですが、日本語では「自分・私・あたし・僕・おいら・あたい・わがはい・わし・拙者・それがし・あちき・うち・・・」と多数の表現方法があり、適切な言葉を使い分けるという意味でも難しいでしょうね。と答えてこの日の導入を終えました。

放課後はソフトテニス部の練習。今日は女子の練習でした。この季節、夜9時を回ってからの屋外での部活動は非常に厳しいです。動いていると、それほど寒さも感じないのですが、風が強く耳がちぎれるかと思うほど。人数も少なく今日は生徒4人と顧問2人の6人だけの練習でした。