湯島聖堂3(孔子廟)

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湯島聖堂の建物は全て黒塗りでこれまで目にしてきた神社仏閣とは趣が違います。孔子儒教の影響で黒いのかな、と思いあちこち調べていたら面白い記述にであいました。

湯島聖堂は、1690年(元禄3年)に5代将軍徳川綱吉によって建てられた当初、孔子廟(大成殿)と付属の建物の総称だった。徳川家康に取り立てられ、以後4代の将軍の侍講(いまで言えば政治顧問)を務めた儒学者林羅山(はやし らざん)が1632年(寛永9年)、東京・上野の忍岡(現在の上野公園内)に私塾のシンボルとして建立した聖廟「先聖殿」が始まり。

儒学に熱心だった将軍綱吉が、羅山の私塾の施設だった先聖殿を幕府の公的施設として現在地の湯島に移し、整備、拡張したのを機に「大成殿」と改められたものだ。このとき、付属の施設も含めて建物は朱塗りに青緑の彩色が施されたと記録されている。

朱塗りに青緑だと随分印象が違ったでしょうね。今の黒色になったのは、11代将軍家斉が1799年に明の様式に習って回収した時以来のようです。朱塗りに青緑の湯島聖堂も見てみたい気がします。

  • tigre / ISO200 / 5秒くらい?