情熱と冷静と

はてなダイアリの利用を再開してから、スタッフの新着日記は良く読んでいたのですが、今日は妻の実家でPCのメンテをしている時間に近藤社長(id:jkondo)の日記を遡って読んでいました。僕よりも2年年下で社会的に評価されているシステムと会社を動かしている人、と羨望と嫉妬心を抱かせられたりしながら読んでいるうちに見つけた1つのエントリー。

自転車に個人タイムトライアル(個人T.T.)という競技があります。選手は一人一人時間差でスタートして、数十kmを走り、タイムを競います。

この個人T.T.で、途中のタイムを知りたがる人と知りたがらない選手がいます。これはヨーロッパのプロでも同じらしくて、そうやって人のタイプが分かれるのは面白いと思います。そして僕は後者です。すでに全力で走っているのだから、そんなものを聞いても意味がないというわけです。

僕は個人T.T.を走るとき、いつも脱獄犯を思い浮かべます。生きるか死ぬかの瀬戸際で全力で逃げる犯人に、ペース配分などという概念はないでしょう。

一方前者の場合は、もっと冷静にペースをにらみながら、自分をコントロールして走るわけです。そしてどちらが先にゴールに着くかは、やってみないと分かりません。

最近僕は、このタイプ分けが仕事でも同じようにあると感じています。僕はやはり後者ですが、世の中にはペース配分型の人がたくさんいると感じます。
jkondoのはてなブログ

僕はペース配分型の人間だと思います。悪く言えば計算高い。しかし、すぐに周りを見回して自分の立ち位置を確認して早すぎず遅すぎないように当たり障りのない位置にいる、そればっかりではいけないと思うようになりました。

客観的に眺める事も大切ですが、事の渦中にあるのであれば、あえて俯瞰しようとせず、がむしゃらに、精一杯やらなきゃいけない時もあるだろうし、それが出来ずに通り過ぎたこともあったのです。

突っ走ることが必ずしも正しくはなく、ペース配分する事も正しくはありません。結局はバランス感覚なんでしょうが、経験した事がなければイザと言うときに精一杯、がむしゃらに行動する事って出来ないと思うのです。

「練習」という言葉は的確ではないかもしれませんが、両方の方法を意識的に実施してみるということをこの1年はもっとやっていこうしている事を、意識させられた文章でした。