走ることについて語るときに僕の語ること

数ヶ月前から更新されると読んでいるもの一つに横浜逍遥亭というブログがあります。ここは梅田望夫さんのブログ経由で知ったところですが、読書、クラシック音楽と僕の興味をひくエントリがたくさんあって。最近の読書やCD購入の影響を大いに受けているところの一つです。このブログの村上春樹についてのいくつかのエントリを読んでいるうちに、読みたくなって買ってきたのが、今回の作品。

走ることについて語るときに僕の語ることこれまであまり見せなかった、素顔を村上春樹さんが語っているように思えます。マラソンを走りぬくことが、小説を書くということのメタファーになっているというのは納得。「風の歌を聴け」から作品を追うごとに、呼吸の長いというか深い息の文章に変化していているのと、走り続けていたことというのはストレートに結びついているように思います。長編小説を書くための体力を作り維持するために走り続けてきたことが、作品に、生き方、考え方に如実に表れてるなぁと思う。一気に読むのが勿体無くて、毎日1章ずつゆっくりジックリ読み進める9日間でした。

やるだけの価値のあることには、熱心にやるだけの(ある場合にはやりすぎるだけの)価値がある。

授業で続けている、質問紙の試み、時にくじけそうになりますが、頑張ろう。そう励ましてもらった気がします。