水曜日

窓を少し明けると、ひんやりした風が教室に入ってくる、過ごしやすい1日。外にいると少し肌寒く感じるくらいかもしれない。暑くもなく、寒くもなく、集中して勉強するのによい気候になってきた。最近の質問紙に「集中できた」「授業が終わるのが早かった」という感想が増えてきた。中間考査が近い事もあるだろうし、季節が良くなってきたのも有るだろう。学問の秋なんだなと思う。

授業は4コマ。2年生2コマ、1年生2コマでした。2年生は古典の問題集の解説。枕草子15段「うらやましげなるもの」、22段「すさまじげなるもの」の一部。1年生は伊勢物語「芥川」。過去の助動詞「き」は連用形接続だけれども、カ行変格活用「来(く)」に接続するときには、「来(こ)し」「来(こ)しか」と未然形につくことがある、という話や、完了の助動詞「つ・ぬ・たり・り」の後半分の「たり・り」は完了の助動詞とはいうけれど、まずは「存続」(○○している)の意味が先にあるという話をする。

また、どの授業でも、助動詞28個を接続・活用で一覧表にする取り組みを続けている。接続ごとの一覧はゴロを使ってほとんどの生徒が完全に覚えている。活用ごと、(動詞のように活用する助動詞、形容詞のように活用する助動詞・・・・)の方は品詞の特徴や助動詞の意味のグルーピングでだいぶ分けられるのだけれど、全部覚えた生徒は半分程度。用言の活用、助動詞の接続・活用・意味を把握できると古典は随分読めるようになる。芥川でその面白さを感じてくれている生徒が少しずつ増えてきている。気がする。明日は、どんな授業になるだろうか。