009 放課後の暗誦テスト

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」奥の細道の冒頭部分です。3学期の古文ではこの冒頭数行を暗誦してもらいました。1月中に奥の細道野学習を終え、暗誦テスト自体は先月末にはじめて今日が締め切り。最終日の今日はテストを待つ生徒がたくさん。2月中に合格できないとまずい、という雰囲気は数日前からあったのですが、2月最後の登校日が今日だとは思っていなかった生徒が多数。授業で駄目押しのように2月って今日までだよね、というと、えー!の声が。1ヶ月あれば、休み時間や昼休み、放課後の時間を少しずつ使って全員終わるだろうと踏んでいましたが、読みが甘かったようです。残っている人数は今日の授業の後の休み時間で終わる人数でもなく、放課後教室でテストすることに。


放課後教室に行くと、一人で、ペアで、グループで教科書を片手に頑張っている生徒たちの姿が。「おまたせ、じゃ誰から」といってからの2時間半は僕はほぼ座っていただけ。ただ彼らの様子を眺めて、暗唱にきた生徒の朗読を聞いて。一定の人数を超えてからは制限時間を設けて難度をあげましたが、それでも皆で工夫してくれていました。どこが間違えやすくて、どんな風に覚えたら良くて、どういうポイントがあるのかは全部生徒同士で相談して、教え合って、助け合ってくれていました。新年度はこの雰囲気を普段の50分授業にも持ち込みたいと思います。