とりとめもない呟き

久しぶりに電車に乗った。健康診断のため、ダダーンダダーンと浦和まで行ってきた。1時間以上電車に乗っていると色々なことを考える。本もたいそう読める。そうかそうかとメモを取る。会場へは駅からしばらく歩く。健康診断はすぐに終わった。


帰り道大宮で途中下車した。「先生。倉田先生」。改札の手前で声をかけられた。卒業生だった。去年、古典と漢文の演習を週に2コマ教えていた生徒だ。彼女は僕の名前を覚えていてくれたのに、僕は彼女の名前を思い出せなかった。少しだけ話をして別れた。歩きながらしばらく考えた。窓際の後ろから2番目か3番目に座っていた子だった。漢文をもっと取りあげて欲しいと質問紙に書いていた。名前は確か・・・。おぼろげながら思い出してきた。


ビックカメラジュンク堂、CDショップを眺めながらたくさん歩く。去年まで通っていたスターバックスに寄った。職場と自宅の間にリラックスできる場所があると気分転換になっていい。二言三言話ができる店員さんがいるとなおのこと良い。スターバックスはそういうセカンドプレイスを目指している、となにかで読んで通った店だった。毎日のように寄って本を読んだり、メモをまとめたりするのが習慣だった。店員さんとも数人顔なじみになり、わずかな会話も楽しみな場所だった。残念ながら知っている店員さんはいなかった。


帰宅後、去年の質問紙を調べて見た。配布する回答には名前を載せていないが、もとのファイルには、誰がしてくれた質問か名前がコメントアウトしてある。ああ、やっぱりこの子だったか。想像していた名前と大体あっていた。grepで彼女がどんな質問をしていたか眺めて見た。やっぱりそうだ。なかなか突っ込んだ質問をしてくる生徒だった。比較的難しいテキストを使って、どんどん演習問題を解いていく授業だったので、僕も予習に苦労した。準備が足りない、もっと勉強しなくっちゃ、と思いながら1年を終えた。


今年は現代文がメインなので、古典分野はほとんど勉強していない。古文も漢文も、僕自身がもっとしっかり勉強しなくっちゃだな。