かかる言葉と受ける言葉は近くに
本多勝一さんの著作が大変参考になります。例文は自分で言葉を変えながら考えます。
私は鈴木が山田が高橋が転んだ後ろにいたと報告したのかと思った
主語と述語、修飾と被修飾の関係を整理すると、
- 私は思った。
- 鈴木が報告したのかと
- 山田がいたと
- 高橋が転んだ後ろに
かかる言葉と受ける言葉が遠く離れて入れ子の構造になっている。わかりにくいので、入れ子を外してかかる言葉と受ける言葉を近くに持ってくる。
高橋が転んだ後ろに山田がいたと鈴木が報告したのかと私は思った。
言葉の順番、かかる言葉と受ける言葉に気をつける。
今日の授業のでもらった質問紙のコメントへの回答。「お昼食べ過ぎて眠い」というような亡いようだった。思いつくままに答えたものの冒頭。
五時間目の授業は、陽が差し込み空腹も満たされて教室も身体もぽかぽか暖まって睡魔に負ける条件が整っていますから、特に眠そうにしている人が多い時間ですね。
ちょっと順番を変える。この方が読みやすい。句点で2文に成ってしまった。あんまり良い例文では亡いけれど効果はあると思う。かかる言葉と受ける言葉は近くに。
五時間目の授業は特に眠そうにしている人が多い時間ですね。陽が差し込み教室も暖まり、空腹も満たされて睡魔に負ける条件が整っています。
- 作者: 本多勝一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 1982/01
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