「青春を山に賭けて」を読み始めました

 何日か前の勢川びきさんの危険な登山 - 勢川びきのX記:4コマブログ>というエントリ、それを受けての中山さんの加藤文太郎、植村直己 - 横浜逍遙亭というエントリ、中でも次の一言に背中を押されて植村直己さんの「青春を山に賭けて」を読み始めました。

『青春を山に賭けて』。山登りに興味のない方にも読んで欲しいなあ。私はブログで話をしている本について、とりわけ「読んでみて」と言うつもりはないのですが、この本だけは別です。まだ海外が遠かったあの時代にこんなエネルギッシュな人がいた。勇気がわいてくる本ですよね。

まだ最初の数十ページを読んだだけだけれども、植村さんの山への情熱に影響されて、心中ふつふつと湧き立って来るものを感じます。「せめて一度でもいいから外国の山に登りたかった。」という思いのみで言葉もできず、知人、縁者もなく23才で日本を飛び出してしまうエネルギー。

挑戦したことはなかったし、一生懸命に見たこともほとんどありません。これからもあるとはあまり思えないのですが、物語としての登山やマラソン、一人の人間の生き方としてのそれには無性に惹かれます。好むと好まざるに関わらず、人生の舵を大きく切ってしまう過剰な情熱をそこに見つけられるからかもしれません。

同僚の先生で教師に必要なものをあげるとしたら、「まず情熱、次にコミュニケーション能力、最後に専門的知識」の3つだと言った人がいます。僕もその通りだろうと思う。情熱、情熱、情熱。理屈じゃないのです。僕にはまだまだ足りないな、大事に読んで植村さんに情熱を注入してもらおうと思います。

最近よく読んでいる、rairakku6さんもこの本、読んでいらっしゃるようです「『青春を山に賭けて』を読み始める - rairakku6の日記」なんだか嬉しい心持ちになってエントリを書き上げました。

 勢川さんが紹介されていたもう1冊の「富士山頂」も「青春を山に賭けて」と一緒に届きました。これも楽しみに読みたいと思います。

青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1)

青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1)

富士山頂 (文春文庫)

富士山頂 (文春文庫)