政党が操る選挙報道

友人otosanの紹介で読みたくなって、即購入。郵政民営化が争点となった2005年の総選挙。「コミュニティー戦略」部隊が、自民党の選挙運動の裏で膨大な情報収集と危機管理を行っていた。応援演説に、いつ、誰が行くのか、候補にどんな言葉を言わせるのか、無党派層を取り込むのに、どんな場所で、どんな形で、どんな内容を話したらよいのか。それらは全て、コミ戦チームが支持していたのだという。どのタイミングでどんな情報を出すのか、選挙に勝つためにテレビやメディアを有効に利用し、大勝利を収めた。

当時を思い起こしてみると、ネットを見ていても、政治に関するエントリは増えていたのかもしれない。僕が良く見ていた方のところでは、そういう空気を感じたなぁということを思い出した。

目の前にあるものは本当か、それは信じられるものなのか、何らかの意図や傾向があるのではないか・・・。と、懐疑的な視点を持つ訓練が必要なのかもしれない。これはテレビや新聞や雑誌に限らず、あらゆる情報というものをどう判断し、どう取捨選択するかという手段と方法論とセットで考える必要があるのでしょうね。リテラシーの問題とでもいうか。考査が終わったら生徒達に紹介したいと思います。

コミ戦を率いた世耕議員のブログもあるようです。世耕日記