「トークスペシャルPart2 大野和士 浦沢直樹」プロフェッショナル仕事の流儀 メモ

スタジオでの未公開トークパートをまとめたスペシャルPart2。

指揮者 大野和士

  • 大野 ボディから発散する何者かにおいて、気のようなものを感じてもらうこと
  • 3年先までスケジュールいっぱい。100人の出す音を聞き分ける
  • 指揮とは何か?左右の手は何を指示してる?
  • 右手は、リズムキープ左手は表情をしめす。ニュアンスを出す。訓練をして、左右の使い分けをする。右手グーで机たたく。左手パーで机さする。左右交換する
    • 右手は左脳(リズム ロジック)つかさどる。左手は右脳(感情 情緒)つかさどっている。理屈に合ってる
  • 縦の線が合いながら、一定の運動性を持って導かなければならない。それだけでは無機的になる。最終的に大切なのは、大切なのは「気」みたいなものを感じてもらうこと。
  • 百人の音をよく聞き分けられる。イメージとして全体の印象、音楽としての完成図が頭の中に理想としてあって、そこから外れてくるものが目立つ
  • 全体を見通すことで細部をつかむ
  • ドイツ語イタリア語など4つの言語を操る。そこまでしなければだめなの?
  • 森進一のおふくろさんの「ふ」でほっぺがふくらむのが、おふくろの抱擁感、

ご飯を炊くとほくほくするような感じニュアンスが表現されている。イタリア語でもそれがあるドイツ語にもある

  • 日本語でよかった、全部同じまな板に載せられる。伝統の中にうまれなかったからこそでんとうから自由。日本人であることはチャンス
  • オーケストラとの真剣勝負
    • 2回集中しない音を出しちゃったら、本番でもそうなる。歯車あってない、1対100で。信頼されていない。寂しい。二度と呼ばれないのがもうわかってしまう。
  • 戦争を経験
    • 夜灯火管制ひかれるなか演奏会つづけた。暗いのにいつも似まして会場いっぱいになる
    • 人間の生存を脅かされたときこそ人間は人間であることの証明を欲する。

自分のできる限りを尽くす、

  • 茂木 指揮者に必要だと思われるカリスマはどこから出てくる?
  • 大野 いろいろな事柄を積み重ねてきた(経験とか)集成の上に自然に現れてくるものだと思います。いすに座って動かない、動けない、けれども眼光鋭く、そこにいるだけでオーケストラが自然にその人こその音楽を作り上げる

何を選択するか、それをどれくらい深められるか。を考えたときはそれは無限。


心のままに荒野を行け 浦沢直樹

  • 二十各国で出版され発行部数一億を超える
  • 浦沢 思いつめないで、「半眼」みたいにして書く。今頭の中にすごいいいものがあるから、それをいますっと出したい。
  • コマ割りアングルが映画的
    • 読者がどういうテンポで読むか強制できない。
    • 理想のテンポで呼んでもらうための誘導、信号を入れている。
    • たとえば、一個無言のシーン、一瞬風景が入る、とか、
    • 漫画というのはストーリー考えて、せりふ考えて、役者考えて、画面構成考えて・・・作者直結してる
  • コマ割どういう方法で決めている。
    • 理詰め、
  • 感動を生み出すのは「精密」へのこだわり
    • ネームの法にいい絵が入っていることがたまにある
    • ドラマにのめりこんでいるから演技が的確。的確に感情表現している。
    • 清書の時に勝てないことがある。
  • 頭の中のイメージがいいほどいい線が引ける?
    • 表現できるかしらというプレッシャーがかかる。そういう時は思いつめないで半眼みたいな感じで書く。見てるようで見てない感じでさぁっと書く。

能動的に書くんだと取り組むとその力の入り具合で違うものになる。頭の中にあるよいものをそのまま「すっと」だす。手がかってに書くように

  • 一本の線にこだわらせるものは何?
    • 口の線が震えていることが後期の作品でよくある。微妙に震えている線がある。この位置に口がなければいけないという緊張感が伝わってくる線。
  • 正しい線は、ひとつしかない。
  • イデアはどういうときにどこから出てくる?
    • 空中にある漠然としたイメージを突然、あ、つかんだ。イメージ、一番近いのは映画の予告編。
    • クライマックスが最初に見えてる。それから、どう導入しようか、という入り方だから緊張感が持続する。
  • 物語を作り出す発想術
  • 考えに考えそして考えるそうすれば答えは見える
  • 実作業担当の自分と、プロデューサー的自分がいる