(手帳1)表現への扉をひらく
どの作品を選択するか、どこを引用、抜粋するかという選者の目が、意思がアンソロジーの価値であり、醍醐味なのだと思う。どう見るか。どう書くか。視点の多様性と幅の広さを一同に見ることは非常に面白く価値のあることだと思う。
- (手帳1)表現への扉をひらく 高校生のための文章読本より
表現とは、一度人間の心の中を通ってきた”世界”に”かたち”を与えることである。その”かたち”が堅苦しいことばでは形式と呼ばれるものなのだ。自己に忠実であろうとする時、既成の形式は多かれ少なかれ打ち破られていく。これが創造ということだ。真の創造がなされる時、表現と形式との関係は、いつもこのようなものである。
創造的な文章は、既成の文章の観念や形式にとらわれない自由な発想からのみ生まれる。良い文章とは、
1 自分にしか書けないことを
2 誰が読んでもわかるように書く
という二つの条件を満たしたもののことだ。
- 作者: 梅田卓夫,清水良典,服部左右一,松川由博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/03
- メディア: 単行本
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