いま、会いにゆきます
- 作者: 市川拓司
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 43回
- この商品を含むブログ (335件) を見る
森の小経を澪と佑司が並んで歩き、ぼくは後ろから自転車を押しながらついていった。最初そわそわと落ち着かないそぶりを見せていた佑司は、やがて意を決して、その手を彼女に向けて差し伸べた。気付いた澪がすぐにその手を掴んだ。佑司がはっとして、澪の顔を見上げた。彼女は優しく微笑んで見せた。その途端、ついに堪えきれなくなった佑司が声をたてて泣き始めた。
このシーンになによりぐっと来ました。
妻が最近読んで、良かったよと言うので、流行の時期には読みたくなかったものの、もう時効(?)だろうと手にとりました。読みながら映像が浮かんでくる作品で、といっても浮かんでくる人物は竹内結子のみ。あとは景色を思い浮かべながらの読書でした。