あなたの話はなぜ「通じない」のか

  • 時間軸(過去-現在-未来)、空間軸(身の回り-日本社会-世界)、人の軸(自分、人間)の3つの軸で問いを掘り下げていく。
  • 「これはこうだ」と結論で通じ合えなくても、「これはどうなんだろう?」なら通じ合える。魅力ある「問い」があれば相手を巻き込める。
  • 何を言うかより、どんな目線で言うか。
  • 信頼 点より線、線よりベクトルで自分を語る。
  • 信頼 モノより人とのつながりで自分を語る

社会や人とのつながりや位置関係、バランス感覚と、相手のいいたいことをぐっと理解する要約力、すぱっと言い切る正確な理解。適切な問い。自分が自分がとしゃしゃりでることではない。コミュニケーションというのは単独では成り立たず、お互いに影響しあって成立する。

具体的なアイディアや方法論もあり、心情や感情に訴えるところもあり、非常に納得のできる一冊。

自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。

「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。
自分以上に見られたい、という人もいると思うが、私はその必要はないし、戦略としてうまくないと思う。考えてみてほしい。外から見て人があなたに期待する、その「期待値」に、常に自分の内面がともなわないのだ。コミュニケーションの入り口はよくても、関わるごとに相手は、期待以下の実感をもつ。コミュニケーションの出口には、「幻滅」が待っている。
そうではなく、自分の偽らざる内面のうち、どの面を見せ、謳っていくかだと思う。

あなたの話はなぜ「通じない」のか

あなたの話はなぜ「通じない」のか