葬送 第一部 上

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)

2005-08-11 - My Life Between Silicon Valley and Japanを読んで読みたくなった葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)をようやく読み始めました。細切れ時間に少しずつ読んでいます。約160年の昔に生きていた主要な登場人物たちについてはwikipediaを参照するとより理解が深まる気がします。

若い頃の肖像に見るように美男子であったためか、様々な女性との愛の遍歴も伝説も交えて多々語られることがある。実際彼の場合は、愛情が作曲へと昇華する典型例とも見られる。中でも男装の女流文学家ジョルジュ・サンドとの9年におよぶ交際、劇的な破局の間には「24の前奏曲集」、「幻想曲」、「バラード第4番」、「英雄ポロネーズ」、「舟歌」、「幻想ポロネーズ」等数多くの傑作が生まれた。また同年代に同じくパリで活躍した大ピアニストであったリストとは違って、大ホールでの演奏を得意としなかったショパンにとっては、貴族の婦人が主催するサロンでの演奏や、貴族の子弟へのピアノ教師が生きてゆくために必要で、なおかつ心落ち着ける居場所であったのであろう。

読み進めていくうちに彼らがどんな作品を残したのか気になってきます。音楽家の作品を知るにはその演奏を聴くしかなく、画家の作品を知るにはその絵を見るしかありません。ドラクロワの描いた作品は次のサイトで何十枚も見ることができました。

表紙のモチーフにもなっているショパンを描いた物や自画像、ジョルジュ・サンド婦人を描いたものなど多数閲覧できます。美術の教科書などにも載っている○○民衆を率いる自由の女神(1830年7月28日)/ウジェーヌ・ドラクロア○○をその中に見つけて、「この絵を書いた人なんだ」と近しく感じられるようになりました。