情熱大陸 小池ミモザ

目玉おやじのヘルメット、50ccのバイク、176cm、23歳。モンテカルロバレエ団最年少ソリスト。20周年記念公演「真夏の夜の夢」で稽古主役のセカンド(代役)と妖精グループのリーダ役。しなやかな体、ものすごくやわらかい。舞踏家は、自分の肉体をものすごく細かいレベルと、例えば筋肉繊維の1本1本までも意識しているんじゃないだろうか。

いわれたままにやるのではだめだ。自分で考えて、それがやりすぎなら彼(振付家・モンテカルロバレエ団芸術監督ジャン・クリストフ・マイヨー)がいうから

エトワールのセカンドとして、主役の踊りを影で見続ける1ヶ月。コピーではなく、彼女自身の表現を探して1人踊り続ける。楽屋での準備を終え、ステージに向かう前に「魔法をかけてきます」。舞台も終わった深夜、スタジオで1人踊る姿が印象的。

もっと彼女の踊りを見ていたい。そう思った。

バレエダンサー・小池ミモザ、22歳。モナコにあるモンテカルロバレエ団は今、ヨーロッパで最も名高いバレエ団として君臨している。そこで小池は昨年秋、日本人初、そしてバレエ団史上最年少ソリストになった。
「日本では背が高すぎて相手役がいないといわれた」小池は身長・175cm、団員の平均身長も175cmのこのバレエ団でまさに水を得た魚のように踊っている。手足の長い美しい肉体美、驚異的な柔軟性・・・。そんな彼女を見出したのは、振付家であり、モンテカルロバレエ団の芸術監督をつとめるジャン・クリストフ・マイヨーだった。
現在バレエ団は20周年記念公演「真夏の夜の夢」に向けての稽古が始まっている。役獲得のためにしのぎを削るダンサー達の中で、小池に割り当てられた役は・・・?
異国の地で、ダンサーの頂点・エトワールを目指す一人の女性の跳躍の時をカメラが追う。