11/50「森博嗣のTOOLBOX」

はてな年間100冊読書クラブ活動。森博嗣の新刊「森博嗣のTOOLBOX」をここ3日くらいぱらぱら読んでいる。日経パソコンに連載されていたエッセイをまとめたもので、この雑誌書店には置いていないので書籍にまとまるのをずっと待っていたものでした。

森博嗣の TOOL BOX

森博嗣の TOOL BOX

鉛筆削り、天秤、フォントヘッド、非常ボタン、青いライブスチーム「サファイア」とナベトロの連結部分、氏の息子さんの作ったスロットマシン、の写真が気に入りました。

かつて必要とされ大量に生産されたけれども、今ではより安価で効率的なものに取って代わられた道具達がたくさん登場します。愛用品だったもの、生活に欠かせなかった道具がいまでは観賞用の骨董品に変わってしまっている。最初作られた時に、デザインされた時に込められた意志の強さが、道具として使い物にならなくなった後にゴミと化すか、「モノ」として愛でられるものになるかどうかの差をうむ。そんな感想を持ちました。