村上春樹

村上春樹のスタイル - My Life Between Silicon Valley and Japan

「執筆の日課というのは僕の場合すごく厳密に決まっているんです。朝に書く。夜は書かない。長編小説を書いているとき、朝はどんなに遅くても四時には起きます。もっと早く起きるときもよくある。三時とかね。目覚ましをかけなくても、身体が勝手にぱっと目覚めちゃうんです。そして目覚めるともうすぐに机に向かって書き始めちゃうんです。そしてコーヒーを飲みながら、四時間か五時間ぶっとおしで書きます。出来上がるのは400字詰めの原稿用紙でいうと、ちょうど10枚。それより多くも書かないし、少なくも書かない。(中略) それから運動をして、午後はだいたい本を読んだり、散歩をしたり、翻訳をしたりします。短い昼寝もする。夜は何もしなくて、音楽を聴いたりビデオを見たりして、九時くらいには寝ちゃうかな。ナイトライフなんて皆無です。(中略) で、毎日10枚書いて、一月に300枚、半年で1800枚。これで出来上がり。そこから分量を減らし気味に書き直して、結局1600枚くらいで落ちついたわけです。」