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041 漢詩の学習

3学期は唐詩を2つ読む。一つ目は七言律詩、白居易の「香炉峰下新卜山居、草堂初成、偶題東壁」これは枕草子「雪のいと高う降りたるを」で中宮定子が清小納言に「香炉峰の雪いかならむ」と謎かけしたその元の漢詩。もう一つが王維の「送元二使安西」と定番…

032 尊敬語、謙譲語の識別

今日も敬語の学習。一つ一つ小さな段階を追って理解を積み重ねていく。そうでないと「どこからわからないのか」がわからなくなって「え、全然分かんない。敬語意味分かんない」になってしまう。今日は尊敬語謙譲語の識別について。文章の中で 動作をする人、…

025 敬語の学習

三日ぶりの電車通勤。駐輪場で自転車を出すと後輪がパンクしていた。少しだけ考えて自転車を元に戻して学校まで歩いた。約2キロを30分弱。ゆっくり歩いていたつもりはなかったが朝一番で、久しぶりの歩きだったからだろうか。冷たい空気の中ポケットに手…

021 教室のストーブ・部活の時の顔

朝からとても寒い。風が強く余計に寒く感じる。教室の石油ストーブの給油日は週に2回曜日が決まっている。その日以外に灯油が切れてしまっても臨時の補給はない。寒い教室で授業を受けるしかない。次の給油日は明日の放課後。クラスの灯油の残りが少々心許…

020 部活動の日曜

朝焼けの空を眺めて出勤。夜中細かな雪が少し降ったが積もるほどではなし。運転席のドアはいつもより余計に凍っていて開けるのに少しだけ余計に力がいった。あたりを良く見るとあちこちに雪の降った形跡が残る。風が強いが痛いような冷たい風ではない。湿気…

018 部活動の土曜

朝一番の体育館の気温は約2度。昨夜の練習後暗幕も開けなかったので戸を開くと真っ暗だ。一晩締め切った真っ暗な体育館に入る時に、冷えきった空気の固まりの中に分け行っていく感触。寒い寒いと入ってきた生徒たちも毎日のルーチンの準備運動を進めていく…

017 流れ出すメロディー

今日は一日中とあるメロディーが頭の中を流れていた。授業中、板書を写してもらう時間。シャープペンシルを走らせる手元をのぞき込みながら机の間を歩いていた。大きな、小さな、布の、金属の、プラスチックの40人の筆入れ。プリクラやシールが貼り、イラ…

015 清少納言や紫式部の時代

枕草子「雪のいと高う降りたるを」の学習をはじめた。摂関時代の藤原家、道隆と道長の権力闘争とからめてこの時代を見るとつながってくるものがあって面白い。一条天皇を間に挟み立后された中宮定子と中宮彰子、彼女たちに仕える女房たち。清少納言と紫式部…

014 授業開始

昨日は始業式の後、冬休みの課題のチェックに終始。1年生4クラスの宿題を、めくっては判を押し評価をつけて記録しての繰り返し。丁寧に取り組んだ生徒と単なる作業としか捉えていない生徒との差が大きかった。取り組む意味と僕らの希望を伝えて、単なる作…

012 三学期スタート

17日間の冬休みが終わり三学期が始まりました。 部活の生徒とはすでに会っていますが、ほとんどの生徒とは終業式以来。 それぞれどんな時間を過ごしてきたのか。 部活・帰省・アルバイト・家族と・友達と・・・。 様々な過ごし方をしてきたクラスの生徒が…

007 団体戦組み合わせ

顧問会議と1月の団体戦組合せ抽選会に参加するため体育館までドライブ。大きな窓から朝日がさして暖かく気持ちが良い。大会で使う土日はこのこの通路にも顧問の先生方や水を飲みに来る生徒達、写真にも入り口が写っているサブアリーナなどの他の施設を使う人…

006 仕事始め

仕事始めは部活動の練習から。体育館の気温はそれほど寒くない約10度。数人欠席もいて全員集合のスタートとはいかず。「あけましておめでとうございます」と挨拶をして新年スタート。年末年始は1週間休みにしたので調子が出ていない様子の生徒が幾人かい…

018 夏至の空とあれこれ

月曜日。今週は25日の金曜日まで学期に一度の授業公開週間とのことだ。すっかり忘れていた。このタイミングで管理職の先生に授業を見ていただく機会も回ってくる。最近見せていただくことの方が多かったので、誰かに見ていただける機会は大変貴重で嬉しい。…

014 学校でのあれこれ

授業は1年生が4コマ。学ぶべきことは教科書を見れば分かる。クラスメートと協力して何がポイントなのか、それは何故か。自分の力で掘り出して人に分かるように伝えられるようになる。そんな観点で今年は授業を進めている。期末考査に向けては今は古典文法…

010 「皆待ってるよ」の言葉

授業の初めに注意をする。途中でも注意をする。私語をしている生徒達に声をかけることが殆ど。僕がうるさいのが嫌で注意するのではない。支度ができていつでも授業を始められるクラスメイトや話を聞いている、作業を始めている、学習に取り組んでいるクラス…

009 放課後の暗誦テスト

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」奥の細道の冒頭部分です。3学期の古文ではこの冒頭数行を暗誦してもらいました。1月中に奥の細道野学習を終え、暗誦テスト自体は先月末にはじめて今日が締め切り。最終日の今日はテストを待つ生徒がたく…

008 初めて『学び合い』の授業を見せていただきました。

『学び合い』の授業を一般の人に分かりやすく伝えるとするならば「学力向上も人間形成も全てはクラス作りが基本で、クラス作りができれば、全部うまく、簡単にできる。」という至極、当然で多くの教師が納得できる表現にまとめられます。では、この「クラス…

007 自習監督をしながら思う

普段教えていないクラスの自習監督。準備ができていないのに号令がかかる。4回やりなおした。あれ、こいつはうるさいかもだぞという空気が流れる。あめやガムを食べている。普段来ない自習監督だからわかるまいと席を交換している。普通に注意してもあまり効…

005 5分間作文

「冬休みに一番印象に残ったこと」というお題で5分間作文をしてもらった。制限時間を作って時間内にできるだけたくさんの文章を書く練習。お題を発表した後、1、2分何を書くかどう書くかアイデアを練ってもらう。題を黒板に書いた瞬間には、「覚えてない…

004 3学期初授業

久方ぶりに仕事エントリ。8日に始業式があり3学期がスタートしましたが、すぐに3連休が入ってしまい3学期が本格的に始動するのは本日からです。朝はまず教室を一周巡って早く登校している生徒たちとおしゃべり。それからコートを着込んで駐輪場に向かい…

無駄な音はない?

先日書いたエントリ、自分の声を聞く - 繭八庵@Hatenaに札幌の三上さんがこんなコメントを付けてくださった。どう返答しようか考えながら書いたのが上のメモ。 id:elmikamino 淳ちゃん*1、言いたいことはすごくよく分かるけど、年寄りの冷や水で敢えて言わせ…

問題を作るのは難しい

定期考査が始まった。問題を作るのは難しい。少し考えれば解けそうな気はするが、易しくはない。よし挑戦してみようという気持ちが湧いてくる問題。そうだ、あんな話をしていた。だからこれはきっと・・・と授業での積み重ねが活かせる問題。考査で何を問う…

自分の声を聞く

昨年度から、たまに自分の授業を録音している。初めて録音したものを聞いた時には、冗談やレトリックではなく本当に冷や汗が出た。それまでの4年間、自分は簡潔に要領よく、ポイントだけを割合上手に話しているつもりだった。が、実際に自分の授業を聞いてみ…

3分間作文

2学期に入ってから3分間作文というものを始めた。作文は苦手だという生徒は多い。僕も苦手だった。退屈で面倒だというのが一番の理由で、生徒たちが嫌だなと思うのもよくわかる。でも、文章を書くことで思考が整理されて頭がスッキリすることや、原稿用紙…

余談が苦手

余談という奴が苦手だ。もともと座持ちの悪い話し下手と自覚していて、どうも長話をする勇気が持てない。宴席でも話すより聞いている方が落ち着くタイプだ。多数を相手に脈略のない話をしていると、授業の「意味の含有率*1」が落ちていってしまう気がして、…

50分を作り上げる「型」

扉を開ける、教室の全体を漠然と眺める。教卓に向かい、チャイム、号令。授業の最初は必ず漢字の小テスト。その日の範囲を黒板に書き出す。一人で、静かに、集中する。まっすぐに机に向かい、手を動かす。大声を張り上げる必要はない。皆シャープペンシルを…

授業はライブだ

大好きだった尾崎豊 ―― 彼が亡くなってからもう16年、16年!も経ちます ―― がこんな歌を歌っていました。教師になって毎時間40人弱の生徒たちを前に、折に触れ思い出していたのはこの言葉だったかもしれません。 人生はキャンバスさ 人生は五線紙さ 人生は時…

八代集の覚え方

古今和歌集から新古今和歌集までの八つの勅撰和歌集の成立順の覚え方。文学史の副教材を見て思いつきました。ただ頭文字並べるよりも何か意味を持たせるとグンと覚えやすくなります。なんでも良いのです。 古稀越し 御酒禁止か洗剤 (こきこし ごしゅ きんし…

中古文学史・物語の覚え方

副教材を見て思いついた覚え方。その2。狭義の物語、というと日本最古の竹取物語から、とりかへばや物語くらいまで。軍記物や歴史物はまた別で覚えた方が楽だと思います。 竹うお源氏 伊勢山平中 たけ うお げんじ いせ やま へいちゅう 源氏物語に結実する…

月曜日

月曜日の1限はいつに増して気合いを入れる。休み明けで生徒も切り替わっていないし、僕も少し昨日の休みを引きずっている。8時55分のチャイムと同時に、いつも以上に大きな声で意識して少し高めの声で「さぁ号令!」と声をかけると、「先生今日も元気だ…