041 漢詩の学習

3学期は唐詩を2つ読む。一つ目は七言律詩、白居易の「香炉峰下新卜山居、草堂初成、偶題東壁」これは枕草子「雪のいと高う降りたるを」で中宮定子が清小納言に「香炉峰の雪いかならむ」と謎かけしたその元の漢詩。もう一つが王維の「送元二使安西」と定番の五言絶句。四句目の読みを「西の方陽関を出づれば」とする教科書と「西の方陽関を出でなば」とする教科書と2種類あって、今年は「出でなば」の方。


白居易香炉峰〜」の方の本文写しをすませてもらっていたので、すぐに説明なしで書き下し文にしてもらった。1:以前学んだ書き下し文のルールをまとめたノートを見て。2:友人同士相談しながらで良いから全員が完成させること。3制限時間は15分間。はいどうぞでスタート。


すぐにぱっと生徒たちが動き出して作業を始めた。「書き下し文ってなんでしたっけ」とか「漢字じゃないところは平仮名ですか片仮名ですか」など自分のノートを見れば書いてあることには僕は答えない。「レ点だとどの順だっけ」「一二点てこうでいいんだっけ」まわりの友人数人に聞いていくうちに正解にたどり着く。僕が一人で回っているだけでは絶対に質問に答えきれないほどの生徒が自分で教えてくれる友人をみつけて教わっている。違う瞬間には教える側と教わる側が入れ替わったりもする。


15分後に皆で書き下し文の確認をして次は現代語訳に突入。これも短時間ですませ近体詩について簡単に説明したところでチャイムがなった。