今日の短編(78) デイヴィッド・ベズモーズギス「マッサージ療法士ロマン・バーマン」

子ども達の方が順応が早いことは多い。今住んでいるこの場所は、僕と妻にとって越して3年目のまだそれほどは馴染めていない土地であるが、子ども達にとってはこの3年で故郷とほぼ同義になったといえるだろう。


生まれ育った国を離れ、慣れ親しんだ言葉も通じない土地で生きる辛さ苦しさを思うと、国内の引っ越しと一緒にしては、比較にはまるでならないだろうが、読後まず思い浮かんだのは、そんな自分たちの事であった。

  • デイヴィッド・ベズモーズギス「マッサージ療法士ロマン・バーマン」(Roman Berman, Massage Therapist by David Bezmozgis)

この国は両親にとっては異国だった。だが、二人は気がついていた。息子にとってはそれほどの異国ではないのだと。

記憶に残っていること (新潮クレスト・ブックス 短篇小説ベスト・コレクション)

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所収

短編を読み、印象に残った文章をいくつかと、感想を一言二言書き残すエントリを以前書いていた。忙しさに紛れて手が離れてしばらくたつ。とあるきっかけがあったので、これを再開していきたいと思う。
以前書いていた[短編小説]のカテゴリは