「田尻悟郎 中学教師」プロフェッショナル 仕事の流儀 メモ

図書館で借りてきた。僕が古典でやっている暗唱テストや古典動詞の活用テストはこの先生の真似。
英語教師、48才。若い頃はスパルタ教師だった。授業がうまくいかず、部活動の指導に入れ込み、結果を残すも、生徒たちに結果が残せたのは先生への恨みからといわれ、変わる。

どうしたら夢中にさせられるのか、ぴりっとした空気を持ちつつ生徒たちを盛り上げる手腕はすごい。きびしいだけではなく。優しく甘いだけではなく。いかに学ぶ心構えを作るか。作ったそれを維持し続けるか。そのことをとても意識されているように思った。教師が楽しそうに、夢中で一生懸命でいる姿は生徒に伝染する。

姿勢と視線。上からだと「はい」「わかった」っていう。目線が同じ、目線が生徒より下だと生徒たちが自分を出せる。

1対1の小テスト、合格して先生役になった生徒が増えて来ると、教室を歩き回り、勉強している生徒、生徒同士で小テストをしている生徒たちのようすをじっと観察している。教師はエンターテーと思っているとの言葉のとおり、外に表れている姿と、内面、内心、の計算、思考がかなり高速に動いていると思う。鋭い視線が、それを物語っている。

楽しんで学べ 傷ついて育て

    • その教師にかかると授業が終わっても生徒たちは教室に残る
    • 勉強なのになんで自分はここまで一生懸命になれるんだろう
    • 英語のマジシャン。パーマ-賞受賞。研修会に現役教師があつまる
  • 自分で見つけてこそ本物
    • みんな頑張れ。本気になれ。頑張れ
  • 恐怖のスパルタ教師
  • 熟していない実は摘み取らない
    • 受け持つのは1年生4クラス
    • つねにこころがけていること 教師=エンターテイナー
    • 教科書は開かせない
    • いきなり英語で話し始めた。生徒を心から楽しませる。いわば準備運動。15分後教科書を開かせた。
    • 例文を元に自分で文章を考えさせ、読み上げる時間を計る。グループごとに競わせる。競わせ夢中にさせることで勉強であることを忘れさせる。
  • 譲れないこだわり 答えは自分で見つけさせる
    • 正解を教えない。生徒が答えを見つけるまで待ち続ける。
    • 正解をいわないまま授業を打ち切ることも少なくない。
    • 答えがわからない、教えて欲しい、ストレス是非ためて欲しいですねー
  • 興味を持てない生徒
    • 1学年152人。やる気にさせる方法は一つしかない。1対1で向き合う。
    • 1対1で行う小テスト。ある一定の課題が終わると先生役になる。
    • 1対1のテストは希望するもののみ。
  • 心の扉を叩く
    • まず、先生役の生徒に1対1の小テストを全て任せる。その間に授業に積極的でない生徒たちに直接指導する。
    • 直接言葉を交わし合うことで生徒の心の扉を叩く
    • 1対1で会話をしないことには彼らは信用してくれない
  • スタジオで
  • 漫才が好きだということと、鏡の前で練習した。表情を作ったり声を出す練習。
    • カレーライス方式(寝かした方が美味しい) 教えなければ気になって自分で答えを探し始める。
    • 覚えないといけないわけだから、膨大な時間と努力が必要な教科
    • 学問という苦い薬に楽しさという糖衣をまぶす
    • 楽しめば勉強が勉強でなくなる。
    • 楽しいっていうことを恐れてはいけない。
  • ええ先生になってほしいねん
    • 1年生の授業に特別の意味を込める。大人になるための練習
    • 英語できるよりももっともっと大切なこと。自分一人が良ければいいんじゃない。
    • 生徒同士の教えあい。相手の気持ちをくみとりながら接すること。
    • 教師が一方的に生徒を説き伏せても意味がない
    • どんなタイミングで話しかけるか。機が熟したとき。機が熟すというのは、本人が気がつき始めたときに一声かけること。
    • いかにサンキューっていってもらうかが今日の課題。
    • 早く終わればすごいとか遅いからすごくないとかいうことはそんなに関係ない。あいつは頭いいけどやなやつだって思われる可能性もある。だから信用っていうのは長い時間をかけてつみあげていくことだ。こわすのは一瞬。
  • 人の痛みを知る
    • わからずに困っている友達を捜す。感情を味わった焦り。悔しさ、みじめさ。それを味わっているから人の気持ちがわかる。
  • プロフェッショナルとは
    • 常にいろいろな場面でベストの判断ができる人。失敗を繰り返してきて消去法で答えを見つけられる力がある人だと思っています。だからチャレンジを続ける、失敗を恐れない