「教師の力 教室の『空気』を入れかえる」石川保茂を読んだ

教師の力―教室の「空気」を入れかえる

教師の力―教室の「空気」を入れかえる

教えるということは難しい。同じ内容でも、あるクラスでは受け入れられ、あるクラスでは拒絶される。すっと心にしみていくようなそんな良い授業を作るための工夫の数々。教室の空気を入れかえるいくつものノウハウ。教える内容についてではなく、教える環境、学ぶ雰囲気、をどうやって作っていくか、に重点を置いた1冊。

先生、授業のスタイル、ほんの少しだけ、変えてみませんか。「やる気が出ないのは生徒が悪い」と言う前に。

目次:

  1. いい授業展開をしよう
    • チャイムが鳴る前に―忘れ物をすることがたびたびありますか?
    • 教室に向かう廊下で―廊下では何を考えていますか?
    • 教室への入り方―教室に入る前に何を見ていますか? ほか
  2. いいクラス経営をしよう
    • クラス開きのしかた―最初にぐっと引きつけていますか?
    • 座席の決め方―どんな決め方をしていますか?
    • 掲示物の貼り方―見やすい掲示板ですか? ほか
  3. いい話をしよう―役に立つCM集
    • 授業開きで「盲亀の浮木
    • お天気のいい日に「春はなぜ『はる』?」
    • 桜が満開のとき「なぜ花見にいくのか」 ほか

小手先じゃん、と思う人もいるかもしれない。でも神は細部に宿るというではないか。一つ一つのことをしっかりしていくことが、大きな何かにつながるのだと思う。昨年末にもそんなことを思って書いた。一日の中に永遠を見なければ永遠はない - 繭八庵@Hatena 指名の仕方、授業内容の予告、国語通信を出すこと、授業の終わらせ方、などなど取り入れたいことがたくさん見つかった。