ワインバーグの文章読本

これもよく読んでいるブログのエントリがきっかけで読んだ本。「ワインバーグの文章読本」で始めた7つの習慣: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

自分の書く文章のネタやアイデアを「自然石」と定義して、日常の中でこの自然石を、たくさんたくさん集めて、積み上げていくことで自分の書きたい文章を書いていけるようになろう、というものと僕は受け止めました。文章を書く、作品を作りあげることを、そのアイデアの萌芽から作品として出版するまでの段階に分け、それぞれのフェーズで、どんなことに心がけたらよいか、細かに書かれています。線を引いた箇所は沢山ありますが、3点だけ、これは!と思ったものを。

  • 執筆日誌をつけて自分の執筆行動を観察する。

最初に思い浮かんだのが、lifehacking.jpの堀E.正岳さんの次のエントリ。「全てを手帳に記録する」、ユビキタス・キャプチャーの実践 | Lifehacking.jpや、結城浩さんの[結] 2006年5月 - 結城浩の日記や、大橋悦夫さんの作業記録の習慣がもたらすもの | シゴタノ!。ログを含めて文章を書くときには、結城浩さんのこのスクリプトを使わせてもらって、2006-06-01 - 結城浩のはてな日記狙ったファイルに2ステップくらいでたどり着けるようにしています。入力が容易だと、記録もとりやすい。記録をある程度とっていると、自分の行動の予測ができる、という主張が実感できます。記録はつけないよりもつけたほうがずっと良いです。大雑把で抜けだらけでも、ゼロよりもずっとずっと自分の役にたちます。

  • 石(アイデア)を見つけたら、すぐにメモ、メモ、メモ!
    • 思いつきは揮発性が高いので、油断するとすぐに蒸発してしまいます。蒸発しても安心できるように、即座にメモを取れるようにするのは、これもやっぱり実感しています。いくつか試しましたが、一番早いのは腰リールでした。お!と思ってから数秒でもうメモが取れます。ズボンの横に露出しているから使いやすいのであって、これは結構目立ちます。半年ほど続けましたが、暖かくなってきて、単語帳が目立つようになる頃から使わなくなりました。そのあとは、MOLESKINEにメモを取るようにしていますが、さすがに5秒とは行きません。1日の中でメモを取る機会も減っているように思います。
  • 「どう思ったか」「どう感じたか」「どんな気持ちか」
    • 事実や、記録だけというのは結構簡単に習慣化できます。仕事の中の記録をとるのに、秀丸+日時挿入マクロでチェンジログ風に記録をとっていますが。これをやる、あれを始めるというのは、何も考えずに入力できますから、一瞬です。しかし、そこで終わらせず、その時、自分の情動がどう反応したかを見つけて記録することはもっと大事なんだと思います。機械的にこなすのではなく、そこから一歩進むためには、この自分の感触を見える化することが大事大事。インプットにかかったのと同じ時間をかけてアウトプットする、という結城浩さんの姿勢を見習いたいと思います。

ワインバーグの文章読本
Gerald M. Weinberg, ジェラルド・M・ワインバーグ, G.M.ワインバーグ
翔泳社 ( 2007-11-20 )
ISBN: 9784798111223
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