iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり

IPHONEショック
iPodtouchは我慢したけれども、iPhoneは欲しい。携帯電話にはあまり価値を見出していないので、これまで高い金額を払ったことは無いけれども、iPhoneは欲しいなー。あのUIは絶対楽しいはず。

ユーザの製品体験を豊かにすることを至上目的に、ブランドの持つ美意識を追求していくと、macが、ipodが、iphoneが生まれる。余計なものを排除して簡潔に、シンプルに。しかしそのシンプルに到達するまでには無数のアイデアとトライがある。アップルの次のCEO候補に名前が上がるまでになった、デザイナーのジョナサン・アイブ氏の言葉

「このもっともシンプルな形に到達するプロセスが、実はものすごく大変な作業だ」

また、スティーブ・ジョブスがある記事の中で話している、意思決定についての言葉

「システマティックなものは何もない。イノベーションは人々が廊下ですれ違いざまに話をしたり、新しいアイディアやなかなか解決できなかった問題の可決策を思いついて夜の十時三十分に電話をかけたりするようなところから生まれる。かつてないほどクールなアイディアを思いついたという人が、周囲にいる六人ほどを呼び寄せて感想を聞いてみるといったこともそうだ。
それと同時に、イノベーションは間違った路線を進んだり、何かをやり過ぎたりしないように、一千のアイディアに対して「No」と言うことから生まれてくる。
我々はいつでも参入可能な新しいマーケットについて考えている。だが、そうしたほとんどの考えにNoと言っている。そうすることによって初めて焦点を当てるべき重要なものが見えてくるのだ。」

興味がない人を振り向かせる、ブランドや商品の魅力。実際に使ってみたときのシンプルな操作性の持つ強い力。僕らが何かを新しく教えるとき、覚えてもらうとき、考えてもらうときに、どんな風にそれを見せるか、語りかけるか、提示するか。あの先生に教わりたい。と思われる魅力や力がいつかついていればいいなと思う。

後半の章では日本メーカからiphoneのような端末がでない理由を、ユーザではなく、キャリアを向いて仕事をしているからとしているが、どちらを向いて仕事をしているか、ということは、多くの職業でも気をつけなければ行けないことだろう。