木曜日 嬉しかったこと

2・4・6の3コマ。3年生の現代文と1年の国語総合。1年の国語総合は伊勢物語の「芥川」。2学期当初からしつこくやっている助動詞の接続で分けたリスト。活用の型で分けたリスト。意味ごとのリストを使って、助動詞が何かを考えていって、口語訳していく作業。一生懸命覚えた助動詞をどうやって使うのかが見えてきて、少し面白くなってきたようだ。

3年生の現代文は「文化のダイナミズム」。実は2学期に入り、体調を崩され休んでいる先生がいらっしゃる。現代文はその方の授業で、9月中旬から2コマ分代行している。学園祭もあったりで、他のクラスで行っている質問紙の取り組みもここではしていない。無駄話もほとんでなしで非常にオーソドックスな授業スタイルを取っている。質問紙を出してもらわないと、自分の授業が伝わっているのか、疑問に感じていることはなにか、ということが分からず非常にやりづらい。のではあるけれど、今日大変嬉しいことがあった。

「先生、変わっちゃうんですか」そろそろ帰宅しようと荷物をまとめ、研究室を出たところで、声をかけられた。現代文の授業を受けている生徒だった。代替の方が正式に決まり、今日の授業を、教室の後ろで見ていたので、察したのだろう。「(変わらないでください)」というニュアンスが、そこに込められているように感じ、それが嬉しかった。まだほんの数回の授業で、何かを感じてくれたのだろう。面白いと思ったのか、分かりやすいと思ったのか、あるいは、少なくも退屈ではない、という程度のことかもしれない。それでも、僕の授業が良い、と思ってもらえたのだとしたらそれはとても嬉しい。

3年生の現代文はとても面白く、できれば今年も持ちたかった。(中間考査後の「舞姫」などは何回読んでも飽きない。)2コマではあるけれど、教えることが出来て僕も非常に楽しんでいる。一人でも多くの生徒に、考えながら評論を読む楽しさを知り、興味を持って参加してもらえるよう、これからも工夫したい。がんばるぞ!と単純にのせられて喜んでいるおじさんでありました。