情熱大陸 清水直子

ドイツに来て12年。ベルリンフィルの音楽監督、英語でインタビューに答えるんですね。朝食後自分の部屋でウォーミングアップ、書棚に火の鳥浅田次郎。5年前、主席のオーディションに合格。マフラーを帽子のように巻き、赤いリュック(ランドセルのよう)をしょって、ベルリン・フィルへ。リハーサル中の演奏をすぐ側で撮影。演奏家、気になるでしょうね。1968年大阪生まれ。本番前いつも水を2杯一気飲み。呼吸が整う。実は楽器(ヴァイオリン)を一度手放したことがある。ヴィオラとの出会いと音楽大学で出会った恩師の言葉『「食べなきゃいけない、寝なきゃいけない。演奏家だったら、練習しなければいけない。」がしみじみ感じ入って。』

ジルヴェスターコンサート。日本でも元旦午前1時過ぎから生中継される。妻は、指揮者のおじさんに見覚えがあるというのだけれども・・・。ステージと客席の距離がとても近い印象がある。「家族が見てればいいんだけど。時差がな」コンサートを終え、花火が上がる中。ドイツで13回目の大晦日。

ヴィオラ奏者・清水直子。1883年に発足したベルリンフィルハーモニー管弦楽団は、カラヤンが長らく芸術監督を務めた「世界最高のオーケストラ」の誉れ高い名門。そこの首席ビオラ奏者に2001年、日本人女性として初めて選ばれたのが清水だ。もちろん、快挙。
ヴィオラの魅力は、その深遠な音色。楽器としても手がかかり、慣れるまでに時間も要する難しいものだ。だからこそ面白いという。
番組では、昨年の大晦日に行われたベルリンフィルのジルベスタ・コンサートのリハーサルから本番までを追い、世界最高峰の舞台に臨むプロフェッショナルの姿を伝える。