読書体験
1年生2コマ。1年生は「羅生門」を更に続けます。教科書に載っている芥川龍之介と云えば、「トロッコ」「くもの糸」そしてこの「羅生門」ですが、今回教えている生徒でいずれか読んだことがある、と答えた生徒はわずか2,3人だけでした。夏目漱石にせよ、森鴎外にせよ、太宰治にせよ、中島敦にせよ、今や授業以外で読んだことがあるという生徒は随分減ってきている印象があります。かと言って他の作家の作品を読んでいるかというとそういう事も少ないのが現在の勤務校の現実です。僕が高校の時はと言うと、SFとミステリィ、わずかに純文学にのめりこんでいた頃で、平井和正、半村良、栗本薫、神林長平、夢枕獏、菊池秀行、高千穂遥、島田荘司、大江健三郎、遠藤周作、手塚治虫と読みあさっていた頃でした。夏目漱石や森鴎外、太宰治にも挑戦したように思います。今で言うライトノベルは朝日ソノラマとスニーカー文庫くらいだったように思います。学校が違えば状況はまるで違うのでしょうが、長い文章を集中して読む、という事には重点的に力を入れていきたいところです。