はなかぜ

朝風呂のせいか家を出たとたん鼻水が止まらなくなる。時間を追うごとにひどくなり授業にハコティッシュを持っていって数分おきに鼻をかむ体たらく。

4年は夏目漱石夢十夜」第二夜。「ラストサムライ」の渡辺謙の話をすると、普段退屈そうにしていた男子が結構楽しそうに食いついてくる。
1年は村上春樹「一日ですっかり変わってしまうこともある」
導入には「質問や感想を書くのに敬語を使っていない人がいる。自分は目上や年上の人には敬語を使うのが当然だと思う」と質問紙にかかれたことをキッカケに
敬語というのはもともとは身分の違いをはっきりと差別するための言葉だったんだという話をする。尊敬語は相手を1段あげる、謙譲語は自分を1段さげるとよく言うが、良く分からないかもしれない。しかしお互いのことを思いやって話をしようとするならば最低限「丁寧」な言葉は使って欲しい。語尾に「です」「ます」をつけるだけでも印象ははるかに違うようね、という話をする。
「複製ではない本物の作品の持つ重さや激しさや荒々しさ」の説明をするのにミニコンポやウォークマンで聞く音楽と、ライブハウスの空気の物質的な振動として感じられるドラムやベースの音や雰囲気、劇場に行って目の前で役者が演じる演劇を見るときの臨場感や場の雰囲気の話をすると、分かってもらえたようであった。「丁寧」の話をしたせいか、この時間の質問紙はなかなか丁寧な言葉遣いが多くて良好。