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「機龍警察」を読んだ

こんな絵で、こんな声で、こんな動きで・・・。読んでいてイメージが浮かんでくる読みやすさ。面白かった。

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」を読みながら

11月29日から3泊4日で台湾に行ってきた。発売は翌日30日だが、あったら嬉しいと入った出発ロビー側書店では見つけられなかった。出国してから入った本屋では平積みされており確保、往路の機内で読みふけった。話題に上がっている作品を聴きたい思いで一杯に…

138 読みたいときにあなたはいない

モンキービジネス最新号で村上春樹と小澤征爾が対談している。取り上げられていた曲が聴きたくなるし、村上春樹の文章をもっと読みたくなった。 小説ではなくて、エッセイやインタビューがいい。「考える人」のロングインタビューか「意味がなければスイング…

064 「誰の言葉か」はなかなか無視できない 「自分探しと楽しさについて」森博嗣から その4

正論としてうなずくことはできるものの現実では真逆だと読んでいて一番抵抗を感じた一説。「コンテンツ」が指し示すものが「作品」であればコンテンツと作者の距離は比較的離れているけれども、「意見・主義主張」となるとコンテンツとその発言者とを切り離…

060 会って話すこと、記録すること「仕事道楽」鈴木敏夫から その4

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんの著作から想起したことのその4です。高畑勲・宮崎駿との出会いの頃を振り返ってかかれた箇所から。1970年代の終わりくらいのようです。両氏と対等に話ができるようになりたい。彼らの知識や教養を共有した…

057 楽しさはここにある「自分探しと楽しさについて」森博嗣から その3

今日も森博嗣さんの「自分探しと楽しさについて」から。今までのフィクション以外の作品の中でも、今回は特別丁寧に書いている気がする。より多くの人に届きそうな文章とでも言うか。 今日は楽しさについての文章を眺めていて感じたこと。 極意というものは…

056 自分はここにもある「自分探しと楽しさについて」森博嗣 その2

昨日*1の続き。本を読みながら目に付いた文章に線を引く。時々ふっと視線をあげて反芻する。視線を戻してしばらく眺める。 自分はどこにあるのかといえば、それは、どこにでもある。貴方の中にもあるし、貴方以外のところにもある。 「自分」を見つけるには…

055 限定すること「自分探しと楽しさについて」森博嗣

フィクションの発行をスローダウンしている森博嗣さんの新書。フィクションは昨年一本読ませてもらえたのが嬉しい。 パソコンのキーボードを叩くのは一日一時間以内にしようと決めた。これは目標であって、現在まだ完全には実現していない。一時間ぶっ通しで…

054 役割のシフトチェンジ「仕事道楽」鈴木敏夫から その3

鈴木敏夫さんの「仕事道楽」を読んで思ったことのさらに続き。最初ははチームの話、次はやりたいこととやれることの話、3回目の今回は役割の話。今回も思ったことの箇条書き。 ぼくがやることは、みんなから聞いたことのなかからどれをやるか選択することだ…

052 やりたいことやれること 「仕事道楽」鈴木敏夫から その2

鈴木敏夫さんの「仕事道楽」を読んで思ったことの続き。前回はチームという観点でした*1が今回は仕事に対する心構え的な視点から。先を見越して長期目標を設定して、ブレイクダウンしていって毎日の目安を作るのもありだけど、損得抜きで目の前のことに取り…

046 気持ちを引き出す 「仕事道楽」鈴木敏夫も良いなあ

先日ポッドキャストを聞いての感想をエントリにしましたが、そのきっかけは木下さんのエントリー*1でした。木下さんが取り上げていたスタジオジブリの鈴木敏夫さんの「仕事道楽」家にあったなと触発されて読み返しました。以前読んだときに印象に残ったとこ…

043 「続ける」んじゃなくて「やめない」

「継続は力」、「石の上にも三年」、「千里の道も一歩から」。続けることの大切さを僕らに伝える言葉はたくさんあります。でもそれらはあまりに正当でまっすぐで眩しかったりします。胸をはって肩肘張ってて「どうだー」な印象があって素直に正対しにくいこ…

024 最近読んだ本についてなど

年末によしもとばななさんの「どんぐり姉妹」を読んだ(028 「どんぐり姉妹」よしもとばなな に思う - 繭八庵@Hatena)。2010年のどこに行っても塞がってるような気分を言語化してもらったように感じて少し目の前が開けた気がした。彼女の作品を続けて何冊か読…

028 「どんぐり姉妹」よしもとばなな に思う

それに対して、このところ妙に内省的な時期に入り家にこもりがちになっていた私は、姉が恋をしはじめたとだんに家の中の空気が全く動かなくなったので、はじめて自分がそうとう静かな状態にあることを知った。 何日も外に出ていないと、頭の中の世界のほうが…

011 最近読んだ本

5月の間に読んだ本。久々に勢いがついて読み続けることができた。ギヴァー 記憶を注ぐ者作者: ロイスローリー,島津やよい出版社/メーカー: 新評論発売日: 2010/01/08メディア: ハードカバー購入: 6人 クリック: 23回この商品を含むブログ (19件) を見る読ん…

006 ライフログのすすめ 人生の「すべて」をデジタルに記録する! を読んでいます

Twitter / 早川書房: 雑誌紹介を挟んで本日発売の新刊をもう1冊。『ライフロ ... via kwout早川新書juiceの今月の新刊。少し前から気になっていましたが、twitterで発売を知りました。ゴードン・ベルとジム・ゲメルの共作。原題はTOTAL RECALL、本文の中では…

宮本常一が撮った昭和の情景

昭和35年(1960年)10月26日、周防大島(山口県)で撮られた1枚。船に乗った子供たちがいい顔をしている。こんな表情を撮りたいと思った。 「(石崎さんの家へ)あるいて行こうとしたら、船を出してくれるという。ちょうど学校の退校時だったので…

ナショナル・ストーリー・プロジェクト

ポール・オースターがラジオ番組の中で全米のリスナーに呼びかけて集まった4000の物語(それも全てが実際に起こった事実のみの物語だ。)から選りすぐった180の物語が収録された2分冊。短いものは数行、大半は2、3ページのどれも短い小文ながらそ…

「つながる脳」藤井直敬 著を読んだ

本書にはおそらくどの教科書にも、どの脳関連書籍にも載っていない、たくさんの荒削りのヒントが山盛りになっているのではないかと思います。ですから、そういうヒントを探すという目的で読んでいただくということが、正しい読み方なのではないかと思います…

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」のストレングス・ファインダーをしてみた

勝間和代さんが推薦していた「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」を見つけた。表紙の裏に英数字のコードが書いてある。ウェブサイトでこのコードを入力すると、自分の強みが何なのか、がわかる「ストレングス・ファインダー」というのができるそう。200万人の…

「青春を山に賭けて」を読み始めました

何日か前の勢川びきさんの危険な登山 - 勢川びきのX記:4コマブログ>というエントリ、それを受けての中山さんの加藤文太郎、植村直己 - 横浜逍遙亭というエントリ、中でも次の一言に背中を押されて植村直己さんの「青春を山に賭けて」を読み始めました。 『…

「私塾のすすめ」から 「私のロールモデル」あるいは「あこがれる人物」を考える。

梅田望夫さんと齋藤孝さんの共著「私塾のすすめ」を読んでいて、自分だったら誰だろうと、最初に考え込んでしまったのが24ページのこの箇所。 齋藤 自分が求めるスタイルの傾向を自ら知るために、学生には、自分が好きなスタイルの「あこがれる人物」を三…

「3月のライオン 1」羽海野チカを読みました

ふと入った書店で見つけた羽海野チカさんの新刊。焦って読むともったいないので時間を作ってゆっくりじっくり味わいました。

「美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史」西田宗千佳著がすごくおもしろいよ

[mi]みたいもん!のいしたにさんの「美学vs.実利」は久夛良木クロニクルである:[mi]みたいもん!というエントリに刺激されて購入。ちょっと高いですが、これは当たりでした。なんたって面白い。最近はこのいしたにさんの紹介している本を読む機会が増えてき…

この数週間で読んだ本

2月は毎年ばたばたしている気がする。久々のエントリはキース・ジャレットのケルンコンサートを聞きながら。ジャズというくくりに収まらない。すばらしい即興演奏。初めて聞いたときには最初の数音で取り憑かれました。良い気分になりながら最近読んだ本を思…

「教師の力 教室の『空気』を入れかえる」石川保茂を読んだ

教師の力―教室の「空気」を入れかえる作者: 石川保茂出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2005/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る教えるということは難しい。同じ内容でも、あるクラスでは受け入れられ、あるクラスでは拒絶される。…

「日々のこと」吉本ばななを読んだ

なぜこのステキな書影が表示されないのだろう、アマゾン。勿体無い。1988年から1991年までの日記風というか、日常をつづったエッセイ集。1964年生まれと言うから、24才ごろからの4年弱くらいまでの文章。吉本さんの文章は、使われている言葉…

「タカイ×タカイ」森博嗣を読んだ

タカイ×タカイ (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 71回この商品を含むブログ (128件) を見るどんどん遠ざかっていく感じ。こうやって少しずつ後ろに下がり、ひっそりと埋没していく…

「国家の罠」佐藤優を読んだ

去年あたりから顕著になってきたのだけれど、ブログでの書評や感想を読んで読みたくなって本を買うことが増えた。ちっとも消化できず積もっていくばかりだけれども、見つけたときに買っておかないと、いつのまにか姿を消してしまうのが、書籍業界の悲しいと…

「もえない」森博嗣を読んだ

もえない―Incombustibles作者: 森博嗣,ささきすばる出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 40回この商品を含むブログ (75件) を見るだんだん見えてくる、その見せ方がシャープ。なかなかにすぱっとした切れ味で、満足。