2007-01-28から1日間の記事一覧

2リットルペットボトルを自作スピーカに使いました

スピーカを作り始めました - 繭八庵@Hatenaではじめた自作スピーカですが、この2週間でほんのわずかに進展がありました。使っているのはスピーカユニットにFOSTEXのFE83E、エンクロージャの木材にはピノス集製材。前回のこぎりでカットに全く精度が出ず、前…

武満徹「吃音宣言―どもりのマニフェスト」

武満徹「吃音宣言―どもりのマニフェスト」 高校生のための文章読本より 音と言葉を一人の人間が自分のものにする最初の時のことを想像してみたらいい。芸術が生命と密接につながるものであるならば、ふと口をついて出る言葉にならないような言葉、ため息、さ…

島尾敏雄・ミホ「戦中往復書簡(抄)」

島尾敏雄・ミホ「戦中往復書簡(抄)」 高校生のための文章読本より 八月十三日 夜中 (特攻戦発動、出撃準備ノ夜) 北門ノ側マデ来テイマス ツイテハ征ケナイデショウカ オ目ニカカラセテクダサイ オ目ニカカラセテクダサイ ナントカシテオ目ニカカラセテク…

散歩の友

最近は随分日も延びて、5時くらいはまだ割合明るい。子供が一緒に来られないときは、ipodで音楽聴きながらのことが多かったけれども、この1、2週間は少し前に書いたこれらを聴いていることが多い。 小林秀雄講演 文学の雑感 - 繭八庵@Hatena 小林秀雄講演 …

原民喜「鎮魂歌」

原民喜「鎮魂歌」 高校生のための文章読本より それは僕のなかにあるような気がする。僕がそのなかにあるような気もする。 僕をつらぬくものは僕をつらぬけ。僕をつらぬくものは僕をつらぬけ。一つの嘆きよ。僕をつらぬけ。無数の嘆きよ、僕をつらぬけ。僕は…

開高健「”夜と霧”の爪痕を行く」

開高健「”夜と霧”の爪痕を行く」 高校生のための文章読本より 「・・・おいでなささい。」 案内のスラヴ顔のおばさんが池の岸辺におりてゆくのでついてゆくと、彼女は水のなかをだまって指さした。水はにごって黄いろく、底は見透かすすべもないが、日光の射し…

モーパッサン「『ピエールとジャン』序文 ―「小説について」」

モーパッサン「『ピエールとジャン』序文 ―「小説について」」 高校生のための文章読本より 「もし何らかの独創性をもっているならば、なによりもまずそれを引きだすべきである。もしも独創性をもたないならば、なんとかしてそれを一つ手に入れなければなら…